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通常型のWDEIAと 茶のしずく石鹸 により発症した小麦アレルギーは、いずれも運動誘発アナフィラキシーという病態で発現することが多いので、その意味で非常に類似していますが、両者の鑑別はその病因検索、長期管理の立場から非常に重要となります。
1)病歴からの鑑別
茶のしずく石鹸”の使用歴の有無が当然ながら最大の鑑別ポイントで、“茶のしずく石鹸”の使用が小麦アレルギーの発症に先行することが原則である。典型的な症例では“茶のしずく石鹸”使用時に接触性の即時型アレルギー症状(眼・鼻のかゆみ、顔面の接触蕁麻疹やかゆみなど)の病歴を持っているが、接触性の即時型アレルギー症状の病歴を持たない症例も少なくない。可能性としては、元々自然発症した小麦アレルギーであった症例が、当該石鹸を使用したために加水分解コムギアレルギーを重複して発症する可能性も否定はできない。
2)血清学的な鑑別(特異的IgE抗体検査)
通常型のWDEIAはω-5グリアジン特異的IgE抗体価が高いことが特徴的であるが、”茶のしずく石鹸”により発症したアレルギー症例では、ω-5グリアジン特異的IgE抗体価は低値もしくは陰性になることが分かっています。少なくともこれまでに”茶のしずく石鹸”により発症したと考えられるアレルギー症例では、ω-5グリアジンよりもグルテン特異的IgE抗体価のほうが高値となっています。
3)小麦アレルギー誘発症状による鑑別
“茶のしずく石鹸”により発症した小麦アレルギー症例の小麦による誘発症状は、眼瞼の発赤・腫脹、くしゃみ鼻水、顔面のかゆみ蕁麻疹を中心として多彩な症状を来しますが、通常型のWDEIAは主要症状は蕁麻疹です。
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