花粉-食物アレルギー症候群 PFS

花粉-食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome:PFASまたはPFS)は、口腔アレルギー症候群(OAS)のなかで感作アレルゲンが花粉の場合をいいます。

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花粉-食物アレルギー症候群 PFS

花粉-食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome:PFASまたはPFS)は、口腔アレルギー症候群(OAS)のなかで感作アレルゲンが花粉の場合をいいます。
症状としては口腔症状が主で、感作花粉の飛散時期に発症または症状が強くなります。さらに原因食物を繰り返し摂取し続けると症状が重篤になることや、アナフィラキシーがみられることもあります。
近年食物アレルギーはクラス1およびクラス2の2つに大別されるようになってきています。クラス1は食物が消化管で消化吸収されて感作が成立し、アレルギー症状が誘発されるものをいいます。これに対してクラス2は、感作の成立と症状の誘発に別々のアレルゲン(主にタンパク)が関与し、両者の交差性により症状が誘発されるものです。交差性を有するアレルゲンとしては、植物生体防御タンパク質であるPR-10が有名ですが、シラカンバ花粉の主要アレルゲンであるBetv1およびブナ目花粉の主要アレルゲンはいずれもPR-10で、強い交差性が報告されています。

欧州ではシラカンバ花粉症に合併するバラ科果物によるPFSがよく知られており、日本ではシラカンバが自生する北海道を中心に報告されています。しかし、シラカンバが自生していない北海道以外の地域でも、シラカンバ花粉と交差反応性を有するブナ目カバノキ科のハンノキ花粉によるPFSが報告されています。ハンノキやオオバヤシャブシ、ブナ、コナラ(いずれもブナ目)は全国各地に自生しており、これらの花粉に接する機会は日常的であると考えられます。ブナ目花粉の飛散時期はスギやヒノキの花粉飛散と時期が重なっており、ブナ目花粉症の認知度が低いため見過ごされている可能性があります。特異IgE検査で確認して、スギ・ヒノキ花粉症に隠れているブナ目花粉症を見つけ出すことがPFS診断の鍵となります。

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